広告に対して危機感を持つように言われたのが大学である。当時は、情報量が足りなくて「広告には危機感を持つべし」程度にしか思っていなかったが、なぜ広告に対して危機感をもたなければならないのかようやく説明できるようになった。この記事の内容は、「産業のための規範を示す広告」「古着で久々の失敗」を再編集して読みやすく、かつ、構成も含めてメッセージ性を強めたものである。長いとは思うが、あまり読み飛ばさないで欲しいというのが本音。
なお、ドキュメンタリー映画にネタバレという概念があるのかわからないが、Netflix映画「今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる」のネタバレというか、映画を見ないとわからない一部情報が入っている。
目次
- 導入 NHK「最後の講義 選 生物学者 福岡伸一」
- Netflix映画「今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる」
- 購買意欲低下 ポリエステル繊維がマイクロプラスチック
- 古着のススメ
- 付録 古着を購入する前に確認することチェックリスト (服限定)
まずは、Netflix映画「今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる」の前に導入を。
導入 NHK「最後の講義 選 生物学者 福岡伸一」
NHKで「最後の講義 選 生物学者 福岡伸一」の「脳死問題とは、死ぬ時点がいったいどこか、という考え方」が勉強から
「古典的な死の瞬間、心臓が止まる事、呼吸がとまること、瞳孔の反射が消えてしまうこと。最近では、もっとさかのぼって、脳が死ねば死だっていうことに」
「なぜこういう考え方ができてきたかっていうと新し産業が生まれるからです。新しい医療がうまれ、お金をもうけられる人が増えるからです」
「脳死をこの時点にすると、まだ体は生きているのにその時点ではその身体は死にでいるととみなせる。」
「つまり、脳死というのは、臓器移植のために死の地点を前倒ししたそういう文節的な、機械論的な生命観に基づく分断なわけです」
※下線部筆者強調
出典
この強調部分に注目して、経済のために規範を示す広告について考えてみよう。
人が死んだのをいつにするかというのを決めただけで臓器移植というビジネスが生まれるのだとしたら、規範を設定するだけでビジネスが生まれるというものだ。
例えば、清潔感や美しさをベースに女性にはムダ毛がないという、こうあるべきだという規範を推し進めることで脱毛産業はもうかる。最近は、市場が成熟化してしまったので、男性もムダ毛をなくそうよってターゲットを男性にまで拡大しもうけようとする。また、人の肌色と似合う色の組み合わせをつくれば、イエローベース、ブルーベース、診断やSNSの広告含めて、そうビジネス。人の骨格を分類すれば、その診断や診断士さらには協会、SNSや検索での広告収入含めてビジネスになる。さらに、この診断は顔の種類の分類までいく。その他にも、痩せている人がいい人という設定をすると、健康な丸い人までダイエットをしはじめるのでダイエット関連産業がもうかるとか。その他にも、大学に進学すべきだという規範を推し進めることで、大学が創設されそれを取り巻く産業が生まれ、塾やリクルート等の新卒の流れを作る人たちが儲かる。整理された綺麗な家を賛美することで、お片付けグッズ、整理整頓についての本やYouTubeでもうかる。このような例は枚挙に暇がない。
「確かにこうあるべきだよね、だからこうした行動をとっていった方がいいよね」の先には、産業が儲かる構図がある。それを捉えられると、広告がプロパガンダの一種であるというのにも納得する。
私たちの行動基準と価値基準がイコールになっているというか、購買意欲が実行に移されるならば、まずは価値観(規範)の植え付けて共有となる。
私としては、価値観を塗り替えようとする挑発的な広告には注意しつつ、自分の価値観が何をきっかけにできあがっているのか再点検する必要があるのではなかろうか。
とはいっても、以上の記事の内容で「説得力ないな」、「根拠ないな」、「何意識高いこと言って自分でマスターベーションしているの」などと思われる方に、説得力もあって、根拠がありそうに感じて、自分事とできるようなドキュメンタリー映画を紹介しよう。
Netflix映画「今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる」
Netflix映画「今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる」(ドキュメンタリー映画)がおすすめだ。ネタバレ含む。
この映画は、企業が利潤を最大化するためにどうすべきか5つの項目とサプライズについて、Amazonの元役員やアディダスの元社員や廃棄物調査員や電子機器の修理の権利を主張する人、食べれたりまだ使えるものの廃棄を会社に命令されたけど嫌になってやめてしまった人など証言映像とその方法を学ぶという構成になっている。
下記から一部ネタバレ。
ちょっとだけ、内容を掻い摘んでみよう。私たち(消費者)は商品を自由意志で買っていると信じ込んでいる。実は、購買意欲をかきたてる方法はデータに基づいてるため、自由意志と完全に言い切るのは難しい。例えば、Amazonのプラットフォームならば何億というユーザーから得られる情報で統計をとった結果に基づき、文字の色さえ利潤を最大化するように最適化もいたりするそうだ。
何億というユーザーから得られる情報で統計をとってこの文字の色さえも利潤を最大化するように最適化するとどういうことが起こるかについて軽く説明しよう。
以前、雑談で「外資系であるAmazonより日本企業である楽天を使いたいんだ」と言われたことがある。よくよく聞いたら、「Amazonは使いやすいけど、楽天は見ずらい」と言われた。口に出したか忘れたが、楽天は主婦向けの広告の作り方と似ていたり、店舗ごとに自分で店舗サイトをプログラミングできるというプラットフォームだから、そのような見にくいと言われるものになっている。今、その話をされたら、「Amazonの見やすさは、文字の色ひとつすら、購入したユーザーから得られる情報をもとに決定されているから見やすいし、使いやすいんですよ」と言ってあげたい。ちなみに、映画の中でも紹介されるがワンクリックで商品を購入できるのは、Amazonの特許だそうだ。企業の利潤を最大化するために私たちの購買意欲が実行に移されるように、すごく配慮されているプラットフォーム、それがAmazonという認識に変わる。
上述は、半分見たぐらいで書いた内容である。
この映画は、ショッキングな内容が多いのでどれも重要な問題なのだが、視聴者が着目するところは違うと思う。感想はと言われて、一番印象に残ったことだけをいうのは、全ての感想を言語化することを怠っているともいえる。そして、全てを深堀するのは私達にはできない。というわけで、今こそ価値観の多様性を存分に生かし、私が映画の中で一番ショッキングに思い調べた内容を紹介したい。
大学で廃棄物をテーマに卒論を書き、購買意欲についても前述の通り警戒していた私にとって印象に一番印象に残ったことについて述べたい。
購買意欲低下 ポリエステル繊維がマイクロプラスチック
マイクロプラスチックによる海洋汚染が弁当やビニール袋、ペットボトル以外にポリエステル等の化学繊維も原因であり、かなりの影響を与えているのが衝撃だった。ポリエステル等の化学繊維は、洗濯による海洋汚染だけでなく、日常の摩擦程度でもホコリ(マイクロファイバー)を飛ばし、それを呼吸で吸っている可能性が高い※ことに危機感を持った。
というのも、「海洋汚染といっても魚とか食べないと体内に蓄積されないからいっかな、しかも、主菜で魚食べないし」と妥協してマイクロプラスチックについて考えていたら、まさかの自分が着る服がマイクロプラスチックの発生源だったことが一番ショックだった。どれぐらいショックかというと、わざわざ毛や綿といった天然繊維が99%とかの服に着替えるぐらいだ。読者の家の服の素材はどのようになっていかわからないが、実はポリエステル以外の服だと結構服が限られ、ポリエステル系の繊維素材を一晩にして廃棄するのは厳しいと実感し、魚のマイクロプラスチックよりも危機感を感じた。
自分は99%ぐらい天然繊維に着替えても、隣に座る家族はポリエステル素材の洋服を着ているし、お茶のティーパックは多分ポリエステル系だろうしということで、より絶望的な気分になった。服、布団(毛布等)やコート、マフラー、下着、カーテン、マスク、掃除用品等々の買い替えを抜け落ちやすい起毛系からする必要がでてきた。添加物から距離を置こうとしたとき並みのやる気だ。
私の記事の内容には信用がないと思うので、サイトと新聞記事と論文をご紹介しときます。
※の情報出典
政府を信用している人には環境省のこちらを
https://www.env.go.jp/content/000080958.pdf
論文
秋田陽子,後藤純子,東海正,2023,「洗濯機付属糸くずフィルターがマイクロプラスチックファイバーの流出を削減する効果」『繊維製品消費科学』64 巻 3 号, p. 197-206.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/senshoshi/64/3/64_197/_pdf/-char/ja
あとは、マイクロプラスチックのイメージがどうやら狭すな気がするので、洗顔や化粧品にも含まれていることがわかる一応政府のPDFも紹介します。
兼廣春之(大妻女子大学)「洗顔料や歯磨きに含まれるマイクロプラスチック問題」
https://www.env.go.jp/content/900542809.pdf
これは少し広告ちっくになるが、具体的にはな対応方法が述べられている。
これらのサイトや論文の概要を読んで、私も今すぐフリースの服を捨てたいが踏ん切りがつかず着替えることしかできていない。幸いなことに、高い金を払って買った服の素材は化学繊維が少なく、かけた金額を気にして踏ん切りがつかないというよりも、自分の生活で部屋着としてよく着るフリース素材の服を捨てるというのに踏ん切りがつかない。金額について考えると、ファストファッションはポリエステルを素材として使っていることが多く、わりと安価だ。ただし、捨てなくてはならない。天然繊維の素材の服にシフトする場合は一定期間、それこそ物質的豊かさを服に限っても手放さなくてはならない。実は、一番、早く買い替えたいのは毛布である。ホコリで一番怒られるのは、毛布といった布団だし、一番長い時間一緒にいるのは毛布だからだ。マフラーは、毛の素材のがあるから距離をおけそうだが、毛布はポリエステルだ。
映画で印象に残った表現は言葉の表現に若干の誤差があるだろうが、「物質的豊かさが、まさかの金ではなく、健康で支払わされている」というものだ。確かに、自分の服や身近な繊維のものをそれなりの金額を払って買い替えようと思うと、お金がないので購買意欲も自動で下がるなと経糸横糸どちらも天然繊維を使った毛布を見て思った。私は、生活必需品だけは時間と金をかけて要求する最低の質で揃えてから物質的豊かさを叶えたい。が、なんでも当たり前になってしまうと、物質的豊かさの判定が結構難しい。
ああ、あの宙を舞うホコリにはマイクロファイバーが結構含まれていたのか、それを思って毛布を買い替えようと思っても隣人の服、毛布はポリエステルだ。この前、追加でポリエステルの起毛のシーツを新たに購入していた。
なんだか、他者(今回は企業)の自己中に影響を受けるのが悲しいなと思ったときに、動植物たちは人間たちの自己中の影響をずっと前から受けているのかと思えたので、共苦の理解が進んでいるなと思う。
映画の内容については以上である。
自分の知識はごく一部に過ぎない
映画を見る意識について少し触れたい。
私は広告について知識があると思ってこの映画を見たが、自分の知識がごく一部に過ぎないということに気づいた。例えば、前述の通り、大学で廃棄物をテーマに卒論を書き、ビュッフェの食料廃棄やフードロス、それの精神的ストレスの影響軽減のためにスタバがフードの値引きをしていたり、購買意欲についても前述の通り警戒していた。ごく一部でも知っていたおかげで、ポリエステル繊維というマイクロプラスチックの身近さに注目できたと思う。
また、今回、ネットフリックスに加入している友だちと一緒に見るというのも良いと思った。というのも、感想や知識も共有できるからだ。私は、家族と一緒に見ていて「うちの人たちはスペクトラム上でいったら、全然当てはまらない人たちなんだよな」という話をしていた。なぜなら、私の場合は、機械の故障にいらつき、機械を壊れるまで使い、比較しないといけないので調べるのすら面倒で、服は機能性を重視し、捨てられないし、家族のものを借りるし、古着すら買うしといった感じだからだ。そのため、私はこのドキュメンタリーを理解するためのモデルがイメージしにくいなと思った。
ただ、ドキュメンタリーの内容というか消費者のモデルは、確かに極端とすら思えるが、限定すれば確かに自分にも当てはまる。
ネットフリックスに加入していない人でも600円ぐらい払うと多分見せてくれると思う。なぜなら、ネットフリックスの月額料金が上がったからだ。彼らはお金をもらって見せた方が得と思う可能性の方が高い。そして、社会問題の意識や話題の共有もできる。是非、見て欲しい。
題名は、 Netflix映画「今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる」(ドキュメンタリー映画)である。
ここまでで、私たちは、購買意欲を広告やSNSで掻き立てられ、必要以上の物質的豊かさを金ではなく健康や地球環境で支払ってきている可能性が高いとわかった。次に、代替案を提案したい。
古着のススメ
どのような古着を買いたいかにもよるが、古着を学びながら買うと服について詳しくなる。
私は、古着を買うにあたって自分なりの条件がある。まず、状態が外に着ていける並みか、そして中古で買うほどのものか、というこの二つが条件となる。詳しく述べると、定価が高く、良い品質の服を中古で安く買うというのが条件だ。もちろん、中古でファストファッションは買わないというのはいわずもがな。
古着屋で買う服の種類は、Tシャツはよれやすいし、黒い服や原色は色あせやすいので、白系やブルー系のワイシャツに絞っていた。デザインが気に入れば他のも買うが。
さて、古着は良いものすら安い。新品にこだわらなければ買える値段の良い服が古着屋にある。ここで行くべき古着屋は、ビンテージとかではなくて、中古品を売る古着屋に注意したい。いい服の見分け方なんて分からないという方もいるだろうが、それは親に聞いたり、高級品を知っている知人に聞いたり自分で学ぶしかない。私の学びも紹介しておく。
古着屋で品質が高級なワイシャツを見つけ出せ
古着屋で品質が高級なワイシャツを見つけ出そうとして、学んだことを紹介しよう。
そもそも生地が貴重だった時代は、変な力が入ったときに生地が破れるのではなく糸が切れるようにパーターンがつくられ、縫製されていた。そのため、高級なワイシャツはヨークが二枚でできているというのが私の基準のひとつとしてある。その他に、生地の密度、縫製なら10センチあたりとかの縫い目数、ボタンなら貝かどうかとか、カフスボタンではなくてカフス近くの連なるボタンが手縫いなのか、機械縫いなのかと様々ある。一番わかりやすいのは、縫製者の判子がタグでわかると、かなり良いワイシャツである。生地は、そもそも西洋では下着としてワイシャツが位置づけられているため、細めの糸で織られて、柔らかい生地がよい。
ワイシャツもできるだけ、自分にフォットし似合うのを選ぼうとすると大変で、首、型、袖のサイズ(採寸)、さらにはラウンドカラー、丸襟、ボタンダウンと様々なことを学んだ。ちなみに、ワイシャツの格についても調べあげ、ボタンダウンシャツは、ボタンダウンでないワイシャツに比べると格が低いため、冠婚葬祭にはそぐわない。そのため、高級なワイシャツを買うならベーシックなのを、スーツと特に袖と襟もとの出具合に関してバランスを見ながら合わせて購入するのをおすすめする。くれぐれも、スーツの試着のときに普段着るワイシャツを忘れていく事がないようにして欲しい。
本当は、高級百貨店の紳士服売り場で試しにワイシャツを見せてもらうのが、一番手っ取り早かったりする。
趣旨がズレるが、わからなかったらブランドに頼るのも実はあり。新品で購入しない人は、一度中古で試して二度目は新品で買いたいというブランドやデザインを見つけてみよう。私は、ワイシャツの襟の話をしてなんだが、実のところスタンドカラーのワイシャツが一番好きで無印良品のを買っていたが袖が擦り切れてしまった。どうせ、7年、8年単位で高頻度に着るならたくさん着ても生地が擦り切れないワイシャツが欲しいと思うようになった。
さて、古着の経済的合理性、比較的環境に悪くない、服の学びにも繋がる、新品にこだわりさえしなければ良い服を着れ、自分の知っているメーカーの知識にもつながるのでおすすめしたい。
とはいっても、古着で失敗は避けて通れない。久々の古着での失敗と共に、どのように服を長く着るのかご紹介したい。
古着で久々の失敗
多分、久々にセーターの古着を買ったから久々に失敗した気がします。刺繍が入ってわりと手間暇がかけて作られたセーターをシミ有というのを確認して買いました。
初歩的な失敗は、灰色だと思って買ったら実物は薄い水色で、自分のスマホが夜間モードで黄色いのを忘れていました。
それは置いておいて、まずシミが3箇所ではなくて実際は8箇所近くあり、自分で全部落とすのは大変なのでクリーニングに出しました。ここで、ネットで古着を買うリスクである、手に取ったらわかるはずのシミを見落しました。ここも一つ目の失敗。
さらに、タグが取れているようで縫い直されていました。縫い直しのタグというのは、別の服からタグを付け替えたのではないかという心配と、それを商品説明で言わない不誠実さに違和感を感じ、確認不足で二つ目の失敗を招きました。
クリーニングで落としてもらったシミは、薄くなりはしましたが完全には落ちませんでした。他人のつけたシミに対する危機感がたりなかったことが三つ目の失敗。
次に、案外、セーターが伸びているのを見落としたことが四つ目の失敗ですね。とはいっても、セーターが伸びているかどうかの確認は、ハンガーにつるされた写真ならなんとなくわかりますが、平置きは結構きついです。
このセーターの伸びの見落としで、なんとか許容範囲まで縮めるべく奮闘しました。この許容範囲の基準を決めるべく、持ち合わせのセーターの襟と比べたところ、なんと、セーター(カーディガン)の構造が違うことに気づきました。ここにブランドの違いが出てくるのかなと思ったぐらい、持ち合わせのセーターの襟は中になんか入ってんのかなと思うぐらい厚みがあるのに対して、買った古着のセーターは層になる編み方ではないので伸びやすい構造だと感じました。セーターの伸びの予測は、編み方にも注目する必要があるということも勉強になりました。結局、伸びが気になってセーターを縮める原因や伸びを戻す方法と両面から調べて、色々お湯につけたんですがあまり戻らなかったので縫ってシンメトリーになるように調整しました。
まだあります。5つ目の失敗は、一番上のボタンホールの位置が他のボタンと比べて若干ズレていることを見落としていたことです。服の見栄えをよくするために、伸びを縫ってシンメトリーになるように調整したりしていると、どうしてもその他の個所も気になってしまい発見しました。カーディガンのボタンホールなので、なんとか調べた上で無理やり穴をあけ、元のボタンホールは糸で閉じました。今後は、ボタンの位置も確認してから古着を買おうと思った次第です。あと、自分でセーターが編めたら、もっと上手くお直しができるのにとも思いましたね。ネットで調べるのではなくて、「お母さん、助けて」とね(笑)。
安いなと思って買いましたが、一応、デザインが気に入って、今の時代、新品でここまで手間暇かけた刺繍がほどこされたカーディガンはこの値段で絶対に手に入らないなと思って買ったので、着れるようにするまで時間はかかってしまいましたが勉強になりました。これから、たくさんのシミがカビと化さないか観察しつつ、年齢に合わなくなるまで着れればいいなと思います。
ちなみに、一番古参のセーターは、誰かの手作りのウール100%のセーターで着てから10年経ちます。毎年手洗し、毛玉を取って、虫食いにならないようしまっています。この時の、物を大切にしている時の時間が私の好きな時間のひとつです。愚痴っぽいですが、さきの、新たに購入したしみつきのセーターは私のものを大切にする好きな時間でした。そういう意味では、やはり、ベーシックなデザインが年齢が変わっても着続けられるのでいいですよね。
一方で、品質が低い服というのは、ものを大切にしょうと心がけてようとしても、手入れのしょうがなく困り果てます。毛玉、よれが筆頭です。高い服を買え、品質の良い服を買えとはいいませんが、大量生産大量廃棄の世の中においても、もう少し服をごみ箱に捨てなければならないときに感じる痛みというか、悲しみに目を向けてみてはどうでしょうか。
以上になります。お付き合いありがとうございました。古着を購入する前に確認することのチェックリストも再度掲載しておきましたので、よかったらコピペするなどしてご活用ください。
付録 古着を購入する前に確認することチェックリスト (服限定)
□ナイトモードになっていないか(オンラインなら)
□シミの有無及びその個数(家でシミを自分で落とした経験が少ない人は要注意)
□カビの有無(買わないのがおすすめ)
□伸びの状態(特にセーター、Tシャツの襟、ワイシャツは問題なし)
□色あせの状態(黒や原色系は期待しないこと、オンラインでは買わない)
□毛玉や糸のほつれの状態(特に毛玉に注意、時としてシミより厄介)
□タグの確認、素材、生産地(毛のズボンによっては、チクチクするので肌触りや裏地長さの確認が盲点となりやすい)
□メーカーの確認(個人的だが中古でわざわざファストファッションは買わない、メーカーがわかると定価が把握しやすい)
□縫製の質、服の構造(セーターは要構造の確認)
□チャックやボタンの位置や割れ(チャックは直すのは厳しいのでやめておけ)
□試着(できない場合はサイズ確認参照)
□特にオンラインはサイズの確認(商品のサイズ表記は絶対に確認すること。自分が気に入ってる服の形があれば、家ので事前に計ったり購入時のサイズ表を確認してフィットするか推測します。)
□特に冬服は重ね着を考慮して脇や肩のサイズでピッタリは狙わないこと
□お直ししてでも着る場合は、そのコスト(クリーニング、シミ落としや縫製
等の技術、ボタンの調達等)
□特にコート系はクリーニングに出すとき金額を考えて服選びに妥協しないこと
□最後に着ている自分のイメージと値段との兼ね合いを確認
□必要とする服であれば自分が信用しているブランドの古着を買ったり、新品で買う
助言、デザインがいいから、ブランドだからと言って買おうとするとチェックが甘くなるので注意。
多分、これに則って古着を買おうとすると年間1000着見ても買わなくなりますよ!