自由研究

「自由が何か知らなきゃ手に入らないので自由研究してます。」              自由研究という目的のために話題を取り上げているため記事単体で読んでもよくわからない時がある 記事によって後日追記したり添削しているときがある

映画 ~ストーリー・オブ・マイライフ 私の若草物語~

~ストーリー・オブ・マイライフ 私の若草物語~が個人的にすごくお勧めという話。

映画館で上映中の若草物語が共感出来てすごくよかった。初めて自分のお気に入りにしたいなと思った映画だ。

注意:ネタバレあり

 

映画のあらすじ

ジョーはマーチ家の個性豊かな四姉妹の次女。情熱家で、自分を曲げられないため周りとぶつかりながら、小説家を目指して執筆に励む日々。控えめで美しい姉メグを慕い、姉には女優の才能があると信じるが、メグが望むのは幸せな結婚だ。また心優しい妹ベスを我が子のように溺愛するも、彼女が立ち向かうのは、病という大きな壁。そしてジョーとケンカの絶えない妹エイミーは、彼女の信じる形で、家族の幸せを追い求めていた。

共に夢を追い、輝かしい少女時代を過ごした4人。そして大人になるにつれ向き合う現実は、時に厳しく、それぞれの物語を生み出していく。小説家になることが全てだったジョーが、幼馴染のローリーのプロポーズを断ることで、孤独の意味を知ったように─。自分らしく生きることを願う4人の選択と決意が描く、4つの物語。

引用[https://www.storyofmylife.jp/about.html

 

この映画は過去と未来を行き来するところから徐々に物語に見る人を引き込んでいく。見たばっかなのでどのシーンも覚えているが特に印象に残ったのは四つある。(時系列ではない)

 

”愛されたい”は愛ではない

ベスの埋葬が終わった後のの屋根裏のシーン

セリフは違うと思うが「愛されたいの」「それは愛ではない」というジョーと母親のセリフが印象的だった。Filmarksの感想で、ジョーの自立意識が幸せを遠ざけた、というのが嫌な言い方だが的を射ってるなのと思った。それでも、自分はジョーの側に立って考えると”結婚は囚われるものではなく、自由に選択するものだ”と思う。ローリー(テディ)には申し訳ないが、少女漫画のように両想いの重要性を忘れてはいけない。(でも、ローリー(テディ)の告白のセリフは自分はかなり好きだなと思う。「それでも愛してる」なんて素晴らしいね。

男性諸君と肉食系の女子たちと告白・プロポーズしたい読者よ、よく覚えておくといい人は誰しも叩けば埃がでるように言えないことが多くある。知られたら嫌われるかもしれない、見える部分が好きなだけでしょという感情がある。そこを受けいる姿勢を相手に見せ信じこませれば勝ったも同然だ。気をつけねばならぬのは、年齢によって埃の量とレベルが違うことだ。さすがに、十代で「実は子どもがいるの」とか「実はバツイチなんだ」は男女ともにないはずだ。遊ぶなら若いうちに遊んどくのがよいだろう。

 

「So lonely」

話は映画に戻って、「愛されたい」「それは愛ではない」のそのあとの「So lonely」のセリフが一番共感し、この映画がお気に入りになった理由だ。自分は三姉妹で姉たちがいるが、自由に生きたら離れるのが必然なので孤独になるし、友人たちはいくら結婚しないと言っていても十分性格が魅力的なのでいつかすると思う。結婚する予定のない自分と一生結婚しないと言っているジョーを自然と重ね合わせてしまった。一人ぼっちにならない方法はいくらでもあるが、やはり恋人がいる人や結婚してる友人とは関わりづらそうだなと思う。だから、結局自分も孤独になってしまうという話なのだ。人生の予定に結婚は入れてないというが、最近それは結婚しないのではなく「できない」とはなっから決めつけ、諦めて努力しないことを無意識に自分に言い聞かせているのかもしれないと考えるようになった。自分の場合、結婚の前に恋愛という段階からしり込みしているのかもしれない。

 

少女時代

ジョーの「少女時代が終わってしまう」というのも印象的だった。この映画をインターネットで調べてたら、ピーターパンの女性版のようだと言っていた。大人になりたくない少年ピーターパンと少女のままでいたいジョーは確かに似ている。自分も「永遠の中二男子」でいたいと思っていたが、その魔法のようなものは徐々に溶け始めている。心は中二病の魔法は溶け、15歳男子になり、今は15歳男子に憧れる女子の記号をはずしたい19歳、という表現が適切であろう。

話を戻すが、ジョーは大人になると結婚せねばならず、結婚すれば自由がなくなると考えていたみたいだ。四姉妹の置かれている状況と自分の状況の違いは、女性は○○と経営者と女優以外稼ぐ道はないので結婚しなければならないが、現代は女性でも容易に稼げるところが違うと思った。(日本は世界と比べると女性の社会進出は男性と同じではないが)

 

女の子の世界

自分は共学より女子高、男子校の方が楽しそうだと思っている。その雰囲気が映画の随所でも見られた。四姉妹で女だけであるところや、ローリー(テディ)が四姉妹の仲間に入るときに「ローリーは男の子だよ」と言って一度拒むところだ。女子だけのノリがある世界は男子が入ると一瞬にして崩壊する。映画だから崩壊しないのかわからないが、ローリー(テディ)はある年齢まで中性的にいたのは、よく頑張ったなと思った。現実でもなかなかできるものではない。(いや、はたから見ればジョーに対しての好きという感情は駄々洩れだが)

結局、少女時代が終わると女の子の世界は恋愛で崩壊してしまう。メグが結婚するときにジョーが「私を置いていくの」と問いかけるさまは、まさにそうだろう。女の子の世界は一人では楽しめない。

自分が男子に憧れるのはずっと少年でいるからだと思う、しかもそれは女子からあまり影響を受けにくく馬鹿さがあふれている。生まれ変わった男子校に言ってげらげら笑って過ごしたいものだ。

 

その他の感想

ローリーの「テディ」というあだ名とジョーの夫になる「ベア」教授は絶対に作者が

仕込んだなと思った。少女時代はテディというぬいぐるみで、大人になったら熊という感じだ。だが、調べたらテディはセオドア・ルーズベルトの愛称らしい。(自分がそう思ったわけで、事実は関係ない。作者は仕込んでいる)

女優達の見た目に無理があり、途中までベスが四女だと思っていた。あと、エマワトソンがチャーミングだった。笑顔が可愛いわと感嘆した。

ローリー(テディ)が椅子の上に立って窓の外のgril(ベス)を見ているシーンがあるのだが、ローリー(テディ)が一瞬ダビデ像に見えるのも見どころだ。好みではなかったが、この映画の演技を見てこの俳優イケメンだなと思った。

ジョーの最後の出版交渉のシーンの時系列がよくわからないが、もし印税を高くするために結婚した話をわざと出版社に指摘されたあとに追加したのなら、すごいなと思った。

映画には時代設定に比べ黒人の俳優が多く出ていたので、監督は多様性を重視しているなと思った。

 

以上映画の話でした。お勧めなのでぜひ見て欲しい。この監督好きになるぐらいよくつくりこまれているので、四姉妹と母親の髪型に注目してほしい。

 余談だが、映画見てる最中に泣きすぎで目が充血しすぎて家に帰るとき人に見られないように目つぶって歩きたいと心底思った。自意識過剰なのは否めないが。(笑)

 

 

思考源

映画 ストーリー・オブ・マイライフ 私の若草物語